建築にまつわるエトセトラ

蛙(かわず)の見る空

リブ建築設計事務所 主宰山本一晃のブログです。

41回目 視点を変えればわかること

41回目 視点を変えればわかること ー隣人愛は偽善か?ー <盲目の物乞いのお話> FACEBOOKにはときどき面白い動画がアップされます。先日次のような動画がありました。(もう一度見ようとしたのですが見つからないので思い出しながら書きます。) …

40回目 わかっているのになぜ?・・・

40回目 わかっているのになぜ?・・・ -将来の過ちは回避できるかー <広島の土砂災害から> H26年8月20日、広島市安佐南区・安佐北区などで豪雨による土砂災害が発生。死者74名。 災害地の写真を見て驚いたというか、うなずいた。 「これは人災やでー。…

39回目 勝手に対決シリーズ「宮台真司編」

39回目 勝手に対決シリーズ「宮台真司編」 お詫び:諸事情により筆者の情緒が多少不安定になっております。今回に限り文章が多少下品になることをお許しください。なお宮台真司氏については敬称を略させていただいています。 <宮台真司は可哀そうな奴だ>…

38回目 「自分のふがいなさを嘆く」自分達へ

38回目 「自分のふがいなさを嘆く」自分達へ ーすべてを投げ出したくなる時ー <理研CDB副センター長笹井氏自殺の報道から> 2014年STAP細胞問題に絡み小保方氏の上司である笹井氏が自殺した。この報道におけるコメントは大体以下のような内容でし…

37回目 サッカー日本代表の生きる道

37回目 サッカー日本代表の生きる道 ー日本人のアイデンテイテイーを考えるー <パレスチナ紛争のニュースを聞いて> パレスチナとイスラエルがまたもめています。互いに攻撃の応酬を続けている。半世紀以上も戦争を断続的に繰り返し、多くの人々が死に続けている…

36回目 「勇ましい言葉」は君を守ったかい?

■H26年7月16日 36回目 「勇ましい言葉」は君を守ったかい? ーもう風にならないかー <集団的自衛権の説明から> 「終わらざる夏」(浅田次郎著)を読みました。そこでは第二次大戦の終戦間際に、兵員が不足し、家族の事情なんぞ考慮されずに徴兵され、将棋…

35回目 勝手に対決シリーズ 「武田邦彦編」

■H26年6月4日 35回目 勝手に対決シリーズ 「武田邦彦編」<まずはSTAP細胞問題から> 4月1日、暇なので理研の最終報告の実況をみていた。(記者があまり同じような質問を繰り返すので、質疑の途中で見るのをやめたが・・)次の日、新聞(うちは毎日新聞で…

34回目 あなたが殺したい相手はどこに存在するのでしょう?

■H26年5月12日 34回目 あなたが殺したい相手はどこに存在するのでしょう?<人の性格は脳の機能に依存するようです> 母親が認知症になって以来、人の精神の不思議を実感する。週に一度母親は病院の脳トレーニングに通ってるが、「今日は足が痛くて大儀なのでや…

33回目 「ゲーデルの定理」によるコンプレックス解消法

■H26年4月15日 33回目 「ゲーデルの定理」によるコンプレックス解消法 ~まずは身をかわし、ゆっくりと親しむ~<私の「哲学」コンプレックス> 大学生時代、私は建築学科に所属した。妙に消極的な物言いですね。それは「なぜ建築学科を選んだか?」につい…

32回目 「フーテンの寅さん」から日本の再構築を考える

■H26年3月28日 32回目 「フーテンの寅さん」から日本の再構築を考える<子供の心を持ったまま大きくなった大人> 武田邦彦氏がいいことを言ってた。(言葉そのままではありませんが)「赤ちゃんはみんなやる気満々です。物を触ったり、なめたりしてるのを見…

31回目 あなたにもっとユーモアを!

■H26年3月14日 31回目 あなたにもっとユーモアを!~YOU MORE HUMOUR~ <お笑い番組と「ユーモア」> 最近「お笑い番組」を全く見ません。別に何か主義主張があって、そうしてるのでは全くないし、他の人が見るのを否定する気もありません。…

30回目 どぶに捨てられた「倫理」を拾い上げる-その②

■H26年3月7日 30回目 どぶに捨てられた「倫理」を拾い上げる-その② ~成熟社会は「お先にどうぞ主義」で!~ 前回、「倫理」には「人間の尊厳を認める」という不変性を持った「自律性」と「他者の痛みを想像する」という「共有性」が必要条件だというお話…

29回目 どぶに捨てられた「倫理」を拾い上げる-その①

■H26年2月21日 29回目 どぶに捨てられた「倫理」を拾い上げる ~里山資本主義と「心のよりどころ」~ 「倫理」とか「道徳」なんて口に出したらみんな疎ましくて逃げ出して行きますよね、きっと!「建前の話か?」とか「何を気取ってるの?」という声が聞こ…

28回目<僕が「中島みゆき」の歌を愛する理由>その②

■H26年1月24日 28回目<僕が「中島みゆき」の歌を愛する理由>その② ~歌ってよ南直哉(じきさい)さん~ 昨年11月、姉の夫が逝去した。車を運転しながらそんなことや、「もうすぐ好きだった高校の先輩の一周忌やなあ」とかいったことをしみじみ考えていた。…

27回目 「パブロフの犬」を疑え!

■H25年12月26日 27回目 「パブロフの犬」を疑え! ~私達は「意志」を生かせていない~ <あなたは操られるのがお好きですか?> 数年前、娘が大学受験を控えていた夏休みの事、立命館大学のオープンキャンパスに付き合った。そこで目の当たりにした大学の光景に…

26回目 「苦難」を克服するもうひとつの方法

■H25年12月19日 26回目 「苦難」を克服するもうひとつの方法 ~里山資本主義⑤ 社会の包摂度を高める必要性~ <あなたは「出生前遺伝子診断」を受診しますか?> 今年11月22日のニュースです「今年4月から9月末に、ダウン症や18トリソミー、13トリソ…

25回目 「私達」は私達を大事にしていない!

■H25年11月25日 25回目 「私達」は私達を大事にしていない! ~里山資本主義④ 物事を「小さく回す」必要性~ <私はある女性に頭が下がります> 大阪地下鉄の難波駅構内に「エキモ」というショッピングモールがオープンした。右の写真の右側は以前壁でした…

24回目 身近じゃないけど困った人々

■H25年10月18日 24回目 身近じゃないけど困った人々 ~TVで見かける人々に向かってぼやく~ <最近の「そこまで言って委員会」にぼやく> (あえて「たかじんの」をつけなかったのは、やしきたかじんが出演しておれば、こうはなっていないのではと思うから…

23回目 身近にいるいる困った人々

■H25年10月16日 23回目 身近にいるいる困った人々 ~口うるさい老人になるための第一歩~ 何度も繰り返して言いますが、私が生きて行く上で望むのは「ストレスのない社会」と「栄養のある野菜」だけです。前者の方は自分だけでは如何ともしがたいのですが…

22回目 そもそも私たちの目標は何だったのだろう

■H25年9月13日 22回目 そもそも私たちの目標は何だったのだろう ~とどのつまりは「里山資本主義」~ 前2回は「里山資本主義」についてお話しさせていただきましたが、最近この内容に関係して気になるニュースが2つありました。ひとつは9月8日「2020…

21回目 しつこく「里山資本主義」

■H25年8月28日 21回目 しつこく「里山資本主義」 ~人は個性をてらわずとも自尊心を持って生きていける~ 前回「里山資本主義」について書きました。話題が「経済・社会の在り方」 の理屈にかたよってしまいましたが、「里山資本主義」は同時に「人間の生き…

20回目 「里山資本主義」を実践しよう!

■H25年8月16日 20回目「里山資本主義」を実践しよう! ~マネー資本主義にはもうこりごり~ <アベノミクスはアホノミクス?> これまで何度か申告いたしましたが、私は「理科系人間」です。「文系人間」とはどうも相性がよくない。「経済」という言葉も好かな…

19回目 伊坂幸太郎への依頼

■H25年7月18日 19回目伊坂幸太郎への依頼 <うちの娘のこと> うちの娘(A美)は本年4月より精神福祉士として病院勤務を始めました。その理由は本人曰く「お世話した人の笑顔が見たい。」実はA美本人が精神的に苦悩していた時期があって、それを乗り越えて…

18回目<山本農園便り>その④

■H25年7月2日 18回目<山本農園便り>その④ -やってみないとわからない!ー なんとなく「農」というものがわかったような気が・・?最初に水菜とチンゲンサイを虫に食い尽くされてから、今年で4年。ただ頭で理解すればうまく行くものではないのよね。とにか…

17回目<山本農園便り>その③

■H25年7月2日 17回目<山本農園便り>その③ -「農」の本質を理解しよう!ー <「有機農法」野菜は良いことばかりか?> 前回、効率性を重視した野菜の生産システムにより、大切なものを失ったという前振りをしておきました。それは何か答える前に、よく…

16回目<山本農園便り>その②

■H25年6月19日 16回目<山本農園便り>その② <まずは農薬の話から> 前回のお話で水菜とチンゲンサイにやってきたのは「キスジノミハムシ」(小さ な穴が空いてるのはこいつのせい*写真上)と「カブラハバチ」の幼虫(*写真下)でした。調べると、どち…

15回目<山本農園便り>その①

■H25年6月13日 15回目<山本農園便り>その① <竹肥料で地元農業を救おう!・・なんちゃって> 6年前、「訳」あって野菜作りを始めた。この「訳」は実に深い「訳」であって話し始めると、きりが無いのですが、なるべく簡単にまとめます。 地元で農業振…

14回目<僕が武田邦彦氏に拍手をする理由>その③(最終回)

■H25年5月14日 14回目<僕が武田邦彦氏に拍手をする理由>その③(最終回) ー「ジェネラリスト」が求められる!ー <アポロ13号を救った若手技術者> 1970年4月、3度目の月面着陸を目指して月に向かっていたアポロ13号は電気のショートによる酸素タンク…

13回目<僕が武田邦彦氏に拍手をする理由>その②

■H25年5月13日 13回目<僕が武田邦彦氏に拍手をする理由>その② ー専門家はどう振舞うべきかー <理科系的な考え方は社会において有効か?> (他にも多くの人がそうだったと思いますが・・)民主党政権が出来、鳩山首相が誕生した時、理科系出身の首相と…

12回目<僕が武田邦彦氏に拍手をする理由>その①

■H25年5月9日 12回目<僕が武田邦彦氏に拍手をする理由>その① ー理屈で武装された愛情ー このシリーズはあまりに真面目な話なので文章を面白く書くのはあきらめました。以下ずっとそんな調子なので、世の中のありかたを真剣に考えたい人のみお読み下さい…